セキュアアプリケーションの実装に関する取り組み

モバイルFeliCaプラットフォーム、セキュアエレメントマネジメントプラットフォームでは、近距離無線通信技術方式であるNFC(Near Field Communication)等の国際規格に準拠したセキュアエレメント(SE)チップ上で、日本のサービス要件を満たしながら、モバイルFeliCaを始めとしたさまざまなセキュアアプリケーション機能が実装されるとともに、よりスマートフォンやウェアラブル端末に搭載しやすい環境を実現しています。

SEチップ搭載端末はNFCに対応しており、店舗等に設置されたリーダ/ライタとの間でFeliCa、Type AやType B通信が可能となっています。また、モバイルFeliCaの機能は、フェリカネットワークスが開発したセキュアアプリケーションとして実現されており、その他のセキュアアプリケーションとともに、GlobalPlatform®仕様に準拠したセキュアエレメント(GP-SE)上においてJava Cardプラットフォーム上で動作するアプリケーションとして安全に管理されています。

さらに、フェリカネットワークスのSEチップや端末の開発・実装に関する活動は、多くのAndroid端末にモバイルFeliCaを含めたセキュアアプリケーションのタイムリーな提供や、Android OSのバージョンアップへのスムーズな対応の実現に貢献しています。
現在、日本国内で販売されているAndroid端末の約9割にモバイルFeliCaの機能が搭載されています(フェリカネットワークス調べ)。

※Android端末のモバイルFeliCa対応には、モバイルFeliCa対応のSEチップ及びモバイルFeliCaミドルウェア等の実装が必要となります。
※GP-SEはスマートフォンの本体基板に埋め込まれたSecure Element (SE) で、GlobalPlatform®(GP)仕様に対応したJavaCard実行環境をプラットフォームとして有し、サービス提供者が開発したJavaアプレットをインストールして動作させることが可能なICチップです。

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